九条の会詩人の輪 全国のつどい 20回の軌跡


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 輝け9条!詩人のつどい 
2018年 7月 7日 東京・船堀
  第20回輝け九条詩人のつどい 七夕に平和をうたう″を開催
 


 第二〇回の輝け九条詩人のつどい≠ェ,去る七月七日「七夕に平和をうたう」と銘打ち、江戸川区のタワーホール船堀≠ナ開かれた。二〇〇四年十月三日〈九条の会・詩人の輪〉の発足以来十四年近く「詩人の輪」運動に関わって来た者として感慨一しおであった。会場のある都営新宿線船堀駅は今まで一度も下車したことのない駅であったが、土曜日の正午近くながら道行く人も少なく閑静な好ましい雰囲気の街と思われた。
 私はつどいの要員として十一時過ぎに到着し、ホール前の喫茶室で昼食を済ませて準備が進む会場に入ると、既に事務局長の洲さんや柳生さん、湯浅さんが資料の準備を進め、世話人代表の中原道夫氏や鈴木太郎氏らが忙しく立ち働いていた。午後一時からの受付開始に備えて、私はつどい資料に目を通しつつ、次々に到着する久し振りにお会いする方達とご挨拶を交わしていると、あっという間に開演時間が来てしまった。
 司会進行役の鈴木太郎氏が開会の挨拶を述べ、中原氏の先導で海老名香葉子さんが入場しマイクの前に立つと、早速「残された一つのいのち」と題するお話を始めた。
 爆笑王と言われた故・林家三平さんの妻で、夫が早世した後、一番弟子のこん平を先頭に一門の若い弟子たちをまとめ、長男の林家正蔵、次男の二代目三平などの人気者を育て上げた。
 八五歳の今も東京大空襲で戦災孤児となった頃にカヨちゃん≠ニ可愛がられたままの人柄を彷彿とさせる素朴さと芯の強さの伝わるお話しぶりであった。噺家の先代三遊亭金馬師匠に引取られ育つなど、良い人々に支えられたが、「戦争はしてはならない」「九条は守る」信念は固く、上野寛永寺の住職から敷地の提供を受けて上野の山に『哀しみの東京大空襲』、『時忘れじの塔』を千二百人の賛同者を得て建立し、三月九日を供養の日として定着させた。昨年は千五百人が参加したと言う。
 東京大空襲で家族全員を失った香葉子さんの家は八代続く釣り竿店だったが、沼津に住む伯父の家に家族と別れて一人で疎開していてたった一人残ったのだった。
 講演の後は休憩をはさみ、世話人代表の中原道夫氏が挨拶の中で、故・城山三郎氏が「戦争で得たものは九条だけだ」と言っていた事を紹介。続いて事務局の梅津弘子さんが会の財政報告とカンパの訴えをされた。次いで地元の劇団フーダニット所属の松阪晴恵さんの「日本国憲法前文」朗読を挿み、参加された詩人たちが2グループに分かれ、自作詩の朗読を行った。
 朗読者は佐相憲一、林田悠来、鈴切幸子、北村朱美、内田武司(1G)。
 上手宰、高田真、勝嶋啓太、中原道夫、柴田三吉(2G)。
 最後に出席した呼びかけ人を代表して佐相憲一氏が挨拶、同じく葵生川玲氏が挨拶。鈴木太郎氏が出席した世話人(荒波剛・鈴木太郎)と事務局メンバー(洲史、梅津弘子、床嶋まち子、ゆあさ京子)を紹介した。洲事務局長から130人超の参加者で成功した報告と感謝の言葉があり、懇親会の案内で散会した。

                      (報告者・荒波 剛)
お話「残された一つのいのち」  海老名香葉子さん
 司会 の 鈴木太郎さん 世話人代表あいさつ 中原道夫さん
詩の朗読の皆さん(第一部)
佐相憲一さん 林田さん
鈴切幸子さん 北村朱美さん
内田武司さん
日本国憲法前文の朗読

松坂晴恵さん(劇団フーダニット)
詩の朗読の皆さん(第二部)☆
上手宰さん 高田真さん
呼びかけ人代表あいさつ 佐相憲一さん 勝嶋啓太さん 中原道夫さん
呼びかけ人 あいさつ 葵生川玲さん 柴田三吉さん

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2016.10.2 輝け九条!詩人のつどい(東京・板橋)-報告

2015.10.10 輝け九条!詩人のつどい(大阪)-報告

2014.10.4 港横浜から平和の詩のこころを ―報告

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